2022.4.29
腰椎圧迫骨折の痛みが和らぎ、ビッコもすることなく普通に歩けるように
「年齢」70歳 「性別」女性
「こんな症状の悩み」 腰椎骨折 左右下肢痛 足指部分麻痺
主婦。30年以上前に乗馬の際に落馬して腰椎圧迫骨折となる。
それから以降腰痛、両下肢痙攣、部分麻痺などの症状がいまだに出現している。
本人の地道な努力で現状を維持させようと頑張っているが、筋力の低下など高年齢にもなり不安が増しているのが現状です。ベッドで就寝しているが仰臥位では寝られず、横臥位も同じ方向での時間も痛みが出るので、頻繁に向きを変えているという。
「ビフォー」の体の状態
来院時、上体を前にかがむように来院する。歩くたびに歩行が跛行(ビッコ)になっている。
特に右坐骨神経痛により仰臥位、起立動作、歩行痛の際痛みがあり、跛行などの歩行をとる。
何を重点に行い、ケアしたか
骨盤、股関節、膝関節、足関節の調整を重点に全体治療を行う。
骨盤周囲は乗馬での腰椎骨折で入院三ケ月する中でベッドに寝かせられているだけでリハビリをされたことがない、と言う。その影響で筋拘縮や筋膜癒着などで神経への悪影響があると思われます。しかも病院ベッドで長期間仰臥位を取らされていたので、下肢にも相当のダメージがありました。
治療の最重点は筋拘縮を取るためのハリやマッサージを行い、癒着にはオステオパシー等で対処する。
「アフター」としてどうなった?
治療直後は痛みが取れるぐらいにらくになり、ビッコもすることなく普通に歩けるようになる。しかし数日すると症状はぶり返すことを繰り返してしまいますが、一週間に一度のペースで三か月ぐらいになるとぶり返しも期間が長くなってきて、生活のクオリティが上がってきていると言う。足指部分麻痺は本人の意思で動かせてみようとするが動きません。何とか動かせられるように神経線維の通りを開放できるように研究したい。
「予防」「家でのケア」の提案
普通に生活ができることが大事です。その中で転倒など怪我がないように慎重に歩行などの運動をして固まった筋肉を動かし、痛みが出ない動きをすることで、無理なく体の動きの拡大を計っていくことが重要です。足踏み、散歩など自重を使った足腰の強化を提案する。